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先物の世界 相場戒律   鏑木 繁 著

出版 税込価格
投資日報 2,100円

戒律は組織を維持し、守るためのもので、相場戒律とは相場にたずさわる人が生き残るため、自分のために守らなければならないものである。

相場は材料で動くのではない。人の気で動く。ゆえに相場とは一つの人間学であり、それは自我欲との戦いでもある。あえて言えば相場は人間形成の場にもなりえる。
儲けた、損したは、その人物の器量、日頃の行いによるところも多かろう。

「将棋には勝因はないんです」
本著は、相場記者50年の筆者が実際相場を張りながら、また、儲けた人、損した人を見ながら、相場とはなんぞやについて、人間心理の立場からおよそ100項目にわたって法則化したものである。
“将棋の米長邦雄氏「勝利の女神は、謙虚と笑いを好みます。人間様の理論や法による裁きとはちょっと違った判定をする。そこが面白いところです」。才能や努力とは無関係に人生を左右する強い力がこの世の中にある。これを味方にするにはどうすれば良いか?要するに明るさ、ほほえみと謙虚しかないーと米長さんは言う。羽生さんは「将棋には魅力もあるが魔力もあり、人を引き込んで出られなくするような一面がある。深く入り込むほどそれを感じます」ここで、将棋という言葉を相場に置き換えても良いように思う。「笑えるときには笑え、いずれ泣くときがくると升田先生は言いました。同時に負けて笑える幸せと、勝っても不幸になる人生があることを知らねばなりません」(米長語録)これなども、そのまま相場の世界である。「将棋には勝因はないんです.あるのは全て敗因です。必ず負けたほうに原因がある。人生でもそうじゃないかな」−と米長さん。この事を相場にあてはめて考えてみる。相場でも勝った原因というものは、たまたま予測があたっただけである。勿論そこには決断もあっただろう。ところが、相場の損、即ち敗因というものを振り返って考えれば、確かに数多くの原因がある。たいがい多くの人は、勝因は手柄話にするが、敗因については深く考えようとしないものである。勝因は、単に運が良かっただけである。これは自慢しても始まらない要因だ。しかし敗因はノートに記入して、何回も読み返すことは出来ない。都合の悪い事や思い出すと不快になる事は、人間避けて通るものである。だから相場でも損の繰り返しになりやすい”。

目次 <全102項目の一部掲載>
・人間の予知能力について
・いい大工と、いい相場師
・成長は結局、衰退の道
・勝は四分をもってよしとする
・相場師のエネルギー
・負けたときの負け方が命
・コロンブス次元の相場師
・判らんものは判らん
・逃げて逃げて逃げまくれ
・マーケットは理論では動かない
・曲がるために当たり、当たるために曲がる
・リスク分散などあり得ない
・でたらめさと情報量の因果
・現象はなにかを知らせる
・悩み悩むから曲がる
・相場の苦は身につかぬ
・器量だけしか見えない
・料理にも0.382
・人類生存のためのリズム
・にわか成金の末路哀れ
・先の事が見えてくる法
・待てないから迷路に踏み込む
・ファンダメンタルズは板の台