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米国で著名なデイトレーダー養成機関プリスティーンの創始者オリバー・ベレスの発想も言及しながら、デイトレードの今日的意義や、留意点を解説。
<1> デイトレードのメリット・デメリット  (定義/背景/意義/実践のポイント)
<2> デイトレードの考え方・留意点〜マーケット構造の理解 (マーケットの変動に関する理論/相場変動の読み方)
<3> 短期売買の心構え (オリバー・ベレスの発想を言及しながら、デイトレードのポイント54項目を解説)
短期売買の心構え
NO.1  「林 康史のデイトレード実践講座」 ビデオテキスト P13より

私は、自分がしなければならないことをしたくなかったのである。
[心理的には、「しなければならないこと」は「したくない」ことである場合がほとんどである。子供の頃の勉強、マーケットでの損切り、不良債権の処理……]

過去20年にわたる手数料率の低下傾向、発注ルールの変更、インターネットに代表される驚異的なIT技術の進歩が、広く一般にチャンスをもたらし、ウォール街への閉ざされた扉を恒久的に開放することにつながった。一般大衆の参加を拒む昔ながらのやり方は崩壊し、旧来の隠された利益の源が表出してきた。

今日では、情報の送り手と受け手のギャップは皆無に近い。

「正しいトレーディング」とは、正しい「思考」の結果である。

本質的に、トレーディングの8割以上は心理的なものである。

チャートはマネーの動きの足跡とでもいうべきものである。チャートは嘘をつかない。トレーダーにとってマーケットは患者なのであり、チャートは患者の内部を写し出すレントゲン写真なのである。

成功しているトレーダーの財産は彼の思考回路にあるのであって、彼のトレーディング手法にあるわけではない。

トレーダーとして成功するためには、いくつかのトレーディング手法に習熟するだけでよい。

知識は力であるが、それは正しい知識の場合である。

かつてヘッジ・ファンドのファンド・マネジャーとして定期的に相場観を報告しなければならなかった時に、ウォール街の経験則として学んだことがある。その経験則とは、迷った時や疑念に苛まれた時には、6ヵ月から8ヵ月先の相場観を示せということである。その相場観が正しいかどうかが判明するには相当の時間がかかる。相場観が正しくなかった場合も、ほとんどの人はそれに気づかない(一般大衆は忘れっぽいのだ)。いつでも相場観を変えることができるし、あるいは、単に別の相場観を示せばよいのである。これが最低の行為であることは言うまでもない。

マーケットを見通す際に、自分たちで消化可能な2日から2週間の期間に時間軸を区切るということである。

2日から2週間先を見通す姿勢でマーケットに参加しなくてはいけない。

株価の動きは、欲望と不安と恐怖のいずれかの感情に基づいている。不安は、欲望と恐怖という2つの支配的な感情の狭間にある小休止のようなものである。

大手の証券会社がある銘柄を「買い推奨」する一方で、彼らがアドバイザーをしている機関投資家がその銘柄を売却しているなどということはざらである。

チャートは実際のマネーの動きの足跡にすぎない。

我々の考え方や信念に影響を与えることに関心がある人々には、疑念の目をもって接しなければならない。

パトリック・ヘンリーが「他人が何をするかはいざ知らず、私にとっては、テクニカル分析を知るか、死ぬかだ」と言ったことを、すべてのトレーダーは肝に銘じるべきである。
NO.2  「林 康史のデイトレード実践講座」 ビデオテキスト P14より

テクニカル分析に基づいて損切りの水準を決定したならば、それで話は終わりなのである。ニュースや噂によって、その決定を翻してはならない。

疑問は戦の前と後で持つべきものであり、戦の最中に持ってはならない。塹壕に入っている時(取引をしている時)には、戦の計画(トレーディング計画)は地図(株価チャート)に基づいて遂行されるべきである。考えてみてほしい。塹壕の中で、神経質にやたらと質問をする者が隣にいたら、とても不安になるだろう。

まず知識を求めよ、利益はその次である。

知識欲を利益に対する欲望に優先させなければならない。

当然ながら、15分後に何が起こっているかを知ることのほうが、1年後に何が起こっているかを知る可能性よりも高いであろう。それはマーケットにも適用できるのである。短期の時間軸のほうが相場観の正確性も高い。

その昔、頻繁に回転させる売買は、精神衛生上問題があり、ストレスが強く、偏頭痛と胃潰瘍を招くものだと思われていた。当時は、すべての保有銘柄を長期にわたって持ち続けることが唯一の安全な投資手法であると認識されていた。しかし、今日の、過度にボラティリティの高いマーケットでは、特定銘柄が40パーセントから60パーセントも下落するような地合の悪さもあって、マーケット参加者は、より短期志向にならざるを得なくなっている。最近では、デイトレーダーであることはストレスを感じる頻度が少なくなることを意味する。

1)迷った時には、ポジションを手仕舞う。
2)ポジションを取り直すことはできる。
3)ポジションをすっきりさせれば(手仕舞えば)、頭の中もすっきりする。
4)ボンクラが利益を上げることも時にはある。
5)20パーセント下落した銘柄で5パーセントの損失で済んだのなら、それは敗北ではなく勝利である。
6)最良の防御は最良の攻撃である。
7)ポジションを手仕舞うことは、明日もポジションをとれることを意味する。


1)マーケット参加者が正しい銘柄を間違ったタイミングで買って、すべてを失う可能性がある
2)「間違った」銘柄でも、正しいタイミングで買えば、利益をあげることがある
3)株価の上昇を招く力は、[略]単純に売りを上回る買いが存在するということ

「いつ(出動するか)」ではなく、「何(どの銘柄か)」ばかりに目を奪われていては、デイトレーダーとしての成功はおぼつかない。

トーマス・エジソン「私は一度も仕事をしたことがない。それらはただ楽しかったのである」

ある意味では、確実を捜し求める行為は普遍的に失望とフラストレーションを招く無駄な努力であると言える。マーケットにおいて確実を求めるトレーダーはあまりにも多く、それは失望とフラストレーションから情報提供サービスを頻繁に替える者の多さに表れている。あるカリスマから別のカリスマヘという具合である。こうした幼稚な人々は、トレーダーになろうというのではなく、密かに占い師にでもなろうと思っているのである。正しい結果が生じる確率を評価することだけができるということが、彼らには認識できていない。

[人は不確実性を嫌悪する傾向をもつ]

初心者が買いたい時はプロが売りたい時なのである。